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園のブログ

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夕涼み会 まとめ

2024-07-26
今年度の年長クラスは絵本をテーマに一年間通して保育を行っています。どんな時も絵本の世界に入り込めるように担任を中心に工夫をしてきました。

そこで用いた絵本が『ロボット・カミイ』

当園の行事「おにぎり散歩」にて、子どもたちはロボット・カミイとの出会いで絵本の世界に近づきました。
ロボット・カミイ (k-kusabana.jp) (過去ブログリンク先参照)

子どもたちから本当にロボットカミイを作成してみたいとの声があがるようになり、制作することにチャレンジしました。
設計図作成
組み立て
完成(夕涼み会フォトコーナー)
完成したロボットを保育室に並べて降園すると、不思議なことが起こりました。
なんと、翌朝お子さま達が登園すると、ロボットが前日の帰りとは別の場所に!
夜の間に何が起こっているのか?夜の間にロボットが動いている!?
はじめはその不思議な様子に半信半疑でしたが、毎朝登園する度に様々な動きを見せるロボットの姿がお子さまたちの日常となり、毎日の生活にロボットカミィの世界が広がっていきました。

、、、ちなみに、ロボットが毎日動くというのは担任が帰る前にロボットたちを動かしていたからです(お子さまにはくれぐれも内緒にしてくださいね)。

ロボットとの生活が始まってからは、活動や遊びの中の様々な場面でカミィが登場するようになりました。

そうした中で、今年度の夕涼み会の準備を始めることにすると、お子さま達から『ロボット・カミイ』の絵本の中に出てくるお店屋さんと同じものをしたい!という言葉が上がりました。そのため、ロボットカミィのお話に出てくるお店屋さんごっこの内容をベースにし、更にお店屋さんの品物は、これまで読み聞かせてきた絵本を題材としたもので作り進めることにしました。

お店屋さんの商品は、
「ホットケーキ」(しろくまちゃんのほっとけーき)(ねずみくんとホットケーキ)(でこぼこホットケーキ)
「おばけ」(おばけのてんぷら)(おばけだじょ)(おばけなんてないさ)(こわくないこわくない)
「時計」(とけいやまのチックンタックン)(いまなんじ?)(時計の本)
「きんぎょ」(きんぎょがにげた)
の4つとし、絵本の世界観を参考にしたり、これまでの製作で得た知識や技術を使い、製作を行いました。
ホットケーキは実際につくって食べてみました。
品物が出来上がると、次はいよいよ売り買いの練習が始まりました。
お金の代わりにチケットを用意し、それを使って売り買いの練習を始めると、チケットと品物のやり取りだけではつまらないと感じたお子さまから、おばけのおもちゃは、くじ引きで引いた番号の中から好きなおばけを選ぶようにし、時計はUFOキャッチャーを真似た紙コップのクレーンを用意し、気に入った時計をねらってクレーンで釣り上げるようにしたいとの声。

お子さま達の発想には驚かされながらも、そうした発想を最大限に実現できるよう、お子さま達の言葉を大切にしながら話し合いを重ね、今回のお店屋さんごっこが出来上がりました。
そして迎えた夕涼み会当日は、子どもたちと職員一同が笑顔で過ごした特別な一日となりました。

まずは、「はじめの言葉」。年長児のお子さまが前に立ち、少し緊張した様子ながらも大きな声でしっかりと話し、無事に務めることができました。はじめの言葉が終わると、2人の顔には達成感と喜びの笑顔が見られました。

次に、お神輿渡御が行われました。子どもたちは元気にお神輿を担ぎ、園内を練り歩きました。年長児のお神輿に続き、年中児が山車を引き、年少児とにじ組は鳴子を使って応援をしました。保護者の方々も一緒に盛り上がり、練習の時よりも大きな声で楽しそうに参加をしている姿が印象的でした。

お神輿が終わると、みんなで盆踊りを楽しみました。園庭で輪になり、浴衣や甚平を着たお子さま達が元気いっぱいに踊りました。
特に、新しく練習したおばけ音頭は、おばけになりきって楽しそうに踊っていました。
この、「おばけ音頭」は、お隣りの草花保育園で例年踊っていましたが、その様子を見て、ぜひ幼稚園でも踊ってみたいということになり、草花保育園の年長児にお願いをして、踊りを教えていただきました。

保育園のお子さまと輪を作り一緒に踊り、新たな交流が生まれることとなりました。
やがて小学校で出会い「友達」となるお子さま達もいるでしょうか。

大行寺の境内で過ごす幼稚園と保育園のお子さまたち。
今後もこうした交流の機会を設け一緒に成長していけたらと思います。
余談ですが、「盆踊り」は、死者の霊を慰め、極楽浄土へ導く力があるとされ生まれたと考えられています。
現代では似たような起源をもつハロウィンは大きく賑わい、お盆行事は参加をしないが、ハロウィンに参加するなどといった方が増えてきているように感じます。

現代の若い世代は、「お盆でお迎えしたご先祖様の霊を送り出す行事」 という盆踊りの本来の意味を知らない人も多いかもしれません。しかし意味や由来を知って理解を深めておくことで、盆踊りへの楽しみ方が変わり、引き継いでいくべき文化だと自覚できることでしょう。
さて、
盆踊りが終わると、いよいよ年長児が5月から準備をしてきたお店屋さんがスタート。手作りのおもちゃや食べ物などが並び、見ているだけでワクワクする内容に、もり組、かわ組、にじ組、ひよこ組のお子さまは大喜びでお買い物をしていました。
これまでの準備が見事に実を結び、年長児のお子さま達は満足そうな表情でした。

第2部では、職員のお店屋さんが開店しました。様々なお店が軒を連ね、ご家族皆様にお楽しみいただくことができました。
また、今年度は、初めての試みとして飲食物の提供を行いました。その中の一つとして、給食試食会を兼ねたカレー屋さんが登場しました。
お子さまが給食で食べているカレーライスを当園の栄養士がこの日のために特別に作り提供し、おいしい給食の味をみんなで味わいました。

ご家族皆様に召し上がっていただくことで、食育の一環としても大切な時間となりました。
このようにして無事に夕涼み会を終えることができました。
今年の夕涼み会は、年長児が主となり、大いに盛り上げることができました。
そして、ここまでの年長児の姿を振り返りますと、以下のように様々な面での成長が見られました。

夕涼み会を通して見られた子どもたちの成長
お子さまたちの「やりたい」という思いを大切にし、担任が決めるのではなく、お子さまたちが主導となり進めていくことを重視しました。 
そのため、友だちと協力して何かに取り組むことや、意見を出し合い話し合いながら取り組むことができるようになりました。


また、お子さまたちが自ら進んで活動に取り組む姿が見られました。
活動を進めて行くうちに、保育者が予想していなかったような発想がいくつも出てきたため、その結果、さらに良いものを作り上げることができました。
お子さまたちが自分たちで作り上げたという経験が、本番でのキラキラとした楽しそうな笑顔に繋がり、達成感を感じることができたのだと思います。


お子さま達は、どのような活動にも楽しんで取り組み、成長していけるという素晴らしい力を持っています。
この力を信じ、2学期以降もお子さまたちが主体的に活動できる環境を整え、さらに成長できるようサポートしていきたいと考えています。

夕涼み会を通して、お子さまたちの成長した姿を見られたことは大変嬉しいことでした。これからもお子さまたちの「やりたい」という思いを大切にしながら、お子さまたちが主体的に取り組めるような保育を続けていきたいと思います。2学期も、お子さまたちの成長と笑顔を楽しみにしています。
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