すべて園内で調理する自家製給食です。
内容は、主食、副菜、汁もの、デザートなどの組み合わせで、主食は米飯、パンでバランスを考え、食文化に配慮したものとなるよう、取りあわせています。
盛りつけもそれぞれ食器を用意し、家庭での食事と異ならないよう、努めています。
献立によって、材料を細かく刻んだりして、こどもにも食べやすいよう、調理しています。
なお、献立は当園の栄養士が作成しており、1食につき平均熱量としては約400キロカロリー、たんぱく質15グラムを基準としています。
それぞれ食器を用意する意味
最近の日本の家庭では、いわゆる「ワンプレート式」で食事をする機会が増え、その方式を採用する幼稚園・保育園も多くありまます。
家庭においては保護者が洗い物を減らせますし、幼稚園においては盛付など、管理しやすいというメリットもあります。
しかし一方で、大きくなっても食器が正しく持てなかったり、「犬食い」をする子どもが増えているとされています。
日本には古来から、器・茶碗・湯呑などをはじめとする世界に誇るべき焼き物の文化があります。
日本で生活し、育っていくこどもたちにも、これらに触れ、正しく扱うことを日々の食事の場面から学んで欲しいと思っています。
・熱い物を入れれば器が温まり、そこから伝わるぬくもり。
・きちんと手を添えなければ、汁物を上手く飲めないこと。
・食べたい物の食器が遠くにあれば、他の食器の位置を考えながら手をのばし、取ること。
このように、大それた「マナー教室」など開かずとも、一度の食事から学べることは実にたくさんあるのです。
たかが一食。されど、一食。
ワンプレート式を否定するつもりはありませんが、
食事も楽しい学びの場のひとつであると草花幼稚園では考えるからこそ、
それぞれ食器を用意して、食器を持って食べられるように準備をしています。
先生や友達と一緒に食事をすることを通して、自然と食器を持つ習慣ができるようになるこども達の成長には驚かされます。