年長クラス
【年長】音探し 草花公園(3回目)
2024-11-05
1.活動のテーマ
<テーマ>
音探し
<テーマの設定理由>
子供たちが日頃から音に興味を持っているため、身近な音に気づき、「この音は何だろう?」という問いをもとに、聞こえてくる様々な音に興味を深めていくことを目的とした。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
① 音探し 草花公園 40分程度 2人1組
① 音探し 草花公園 40分程度 2人1組
3.環境をデザインする
・準備した物 スマートフォン(音の記録用)
・荷物(音探しの材料)を乗せる台車
・空き箱、筒、R1容器、ヨーグルトカップ
・ビニール袋、牛乳パック、瓶
・木製ハンマー24本
3.探究活動の実践
● 活動内容 公園内を歩きながら、木製ハンマーで様々な自然のもの(木や石)を叩いたり、空き箱に砂利や葉っぱ、木の実を入れたりし、いろいろな音を探した。
● 子どもたちの様子
・ 落ちているものの音に興味を示し、すぐに木製ハンマーを持ちたがった。公園に到着後、それぞれ木製ハンマーを持って歩く。
・ 落ちている枝や石を手に取り、ハンマーで叩いて音を聞いてみた。石と木の音の違いに気づき「聞いて!」と先生や友だちと共有し合っていた。
・ 木製ハンマーで、大きな木の幹や橋の手すりや床、、階段、コンクリート、看板などあらゆる音を試したくて叩いている姿が見られた。
・小さめの空き箱に砂利を入れ、蓋をして左右に傾ける。「ザー」という音を聞き、「洗濯機の音に聞こえる」と発言。
・大き目の空き箱に砂利を入れ、左右に揺らし「波の音に聞こえるよ」と発言。
・大きな背丈くらいある枝を拾い、ハンマーで上から下まで鳴らす。
・大きな石と小さな石を叩き、音の違いを確かめていた。
・枯葉だけを大きな筒に入れ、上下に振って音を聞いていた。
・綺麗なガラス(周りが削れて危なくないもの)を川の側で拾い、瓶に入れて音を楽しんでいた。「キラキラの音」と発言。
・必要なもの、園に帰って鳴らしたいもの、楽器に使いたいものなど、自分たちが必要なものはかごに入れ、ワゴンに乗せて持ち帰った。
・小さな石を川に投げ「ポチャン」と鳴る音を楽しむ子がいた。
5.振り返り
・ 子どもたちが公園にあるあらゆる音に関心を持ったのは、一人ひとり自分で試せる木製ハンマーがあったことが大きい。
・ 子どもたちが、公園に入るなり石や枝を手に取り音を確かめていた。夢中になって音を鳴らしているのが印象的だった。
・友だち同士、音を鳴らし合って、「きれいな音」「わーすごいね」「一緒に鳴らしてみよう」など、音を比べあったり、いい音を共有し合ったりする姿が見られ、2~3人ずつ意見を出し合う姿に感心した。
・ハンマーがあることで、すべてのものの音を試したくなる様子がとてもよく分かった。大人の私でも試したくなった。
・自分たちで自由に音を確かめ、楽器作りで必要だと思うものはすべてかごの中に入れることができたので、とても嬉しそうだった。
・「早く楽器作りたい」と言って楽しみにしている子がたくさんいた。
・前回は、保育室にある空き箱、カップ、R1容器、瓶などに、ペットボトルのキャップ、瓶ビールの蓋、ボタンなどを入れ、マラカス系の楽器を作る子が多かったが、今回は木製ハンマーを持ち、自然なものを叩いて鳴らす体験をしたことから、また違った楽器作りになるのではないかと予想される。